新築住宅の工事の流れ:地盤調査から竣工まで
こんにちは!工務の吉田です
新築住宅を建てる際、最初に行うのが「地盤調査」と「地盤改良」です。
地盤の状態を把握し、建物を安全に支える準備を行うことが、家づくりの第一歩となります。
本日は、地盤調査から竣工までの流れを順を追って解説します。
1. 地盤調査・地盤改良
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地盤調査
建物を支える土地の強度や地質を調査します。 -
一般的には「スウェーデン式サウンディング試験」や「ボーリング調査」などが用いられます。
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この結果をもとに、建物を支える地盤が十分な強度を持っているかを判定します。
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地盤改良(必要な場合のみ)
地盤が弱い場合は、改良工事を行います。代表的な地盤改良には次の3種類があります。- 表層改良:表面の地盤をセメント系材で固める方法。
- 柱状改良:地中に柱状の杭をつくり、建物を支える方法。
- 鋼管杭工法:鋼管製の杭を打ち込む方法で、特に軟弱地盤で有効。
地盤調査・改良は、建物の安全性を左右する非常に重要な工程です。
2. プランニング・設計と建築確認申請
- 建物の設計プランを立て、間取りやデザインを確定します。
- 設計図を基に「建築確認申請」を行い、役所の許可を取得します。
- この段階で地鎮祭の準備や近隣への挨拶も進めます。
3. 地鎮祭・着工
- 地鎮祭
土地の神様に工事の無事を祈願する儀式です。 - 神主さんを招いて行うのが一般的ですが、簡略化するケースもあります。
- 着工準備
整地や工事のための仮設設備(仮囲い、水道・電気の引き込みなど)を設置します。
4. 基礎工事
- 土地を整地し、建物を支える「基礎」を作ります。
- ベタ基礎や布基礎といった工法で建物の土台を強固にします。
- コンクリートの養生期間をしっかり確保し、基礎の強度を高めます。
5. 上棟(棟上げ)
- 土台の上に柱や梁を組み立て、建物の骨組みを完成させます。
- 屋根の形ができる段階で「上棟式」を行うことも多いです。
6. 外装工事と内装工事
- 外装工事
屋根材や外壁材を取り付け、建物を雨風から守るための防水工事を行います。断熱材もこの段階で施工されます。 - 内装工事
配線・配管工事、壁や床の下地作りを行います。その後、クロス貼りやフローリングの設置、建具の取り付けなどを進めます。
7. 設備工事と仕上げ
- キッチン、トイレ、バスなどの住宅設備を設置します。
- 照明器具やコンセントなども取り付け、最終的な仕上げを行います。
8. 完了検査・竣工
- 完了検査
役所や第三者機関による建築確認検査を受け、基準を満たしているかを確認します。 - 施主検査
施主様が建物全体をチェックし、不具合や気になる点がないかを確認します。 - 引き渡し
最終的な鍵や書類を引き渡し、新居での生活がスタートします!
新築住宅は、地盤調査・改良から始まり、基礎工事、上棟、内外装工事、設備設置を経て竣工に至ります。
特に地盤の安全性を確保する工程は、家の耐久性を決定づける重要なポイントです。
流れを把握しておくことで、不安を軽減しながら計画を進められるでしょう。