人造大理石(人大)とは?
人造大理石(じんぞうだいりせき、略称:人大)は、アクリル系またはポリエステル系の樹脂と無機素材を混ぜ合わせた人工素材です。
本物の大理石のような美しい見た目を持ちながら、天然石よりも扱いやすく、住宅のキッチンカウンターや浴槽、洗面台などに広く採用されています。
天板が人大のキッチン
人造大理石のメリット
① 美しいデザインとカラーバリエーション
天然石と比べてデザインの自由度が高く、多彩な色や模様を選べるのが魅力です。キッチンや浴室のインテリアに合わせやすく、モダンな空間を演出できます。
② シームレスな仕上がりで清潔
継ぎ目のないデザインが可能なため、汚れがたまりにくく清潔を保ちやすいです。特にキッチンでは、つなぎ目に水や汚れが入り込む心配が少なく、掃除が楽になります。
③ お手入れが簡単
人大は表面が滑らかで汚れが染み込みにくく、日常的な掃除がしやすいのが特長。中性洗剤とスポンジで簡単に汚れを落とせます。
④ 比較的軽く、加工しやすい
天然石と比べて軽量で、施工がしやすいのもメリット。オーダーメイドで好きな形状に加工できるため、デザインの自由度が高いです。
⑤ 衝撃に強く、割れにくい
大理石やタイルと比べて割れにくいため、万が一物を落としてもヒビが入りにくいのもポイントです。
人造大理石のデメリット
① 傷がつきやすい
天然石と比べると柔らかいため、包丁や金属製の鍋などで傷がつきやすいです。特にキッチンの天板では、直接刃物を使わずまな板を使用するなどの注意が必要です。
② 熱に弱い
アクリルやポリエステルを含むため、高温の鍋やフライパンを直接置くと変色や変形の原因になります。耐熱性の高い製品もありますが、基本的には鍋敷きの使用が推奨されます。
③ 経年劣化で黄ばむことがある
特にポリエステル系の人大は長年の使用で黄ばみが発生することがあります。紫外線による影響もあるため、直射日光が当たる場所では注意が必要です。
④ 天然石に比べると高級感に劣る
見た目は大理石に似ていますが、本物の石材に比べると質感や重厚感がやや劣ると感じる人もいます。