扉の開口
平屋を検討されるお客さまの中には
「将来歳をとった時、車いすでも生活できるように」
と考えている方も多いかと思います。
その場合扉を「引戸」にした方がいいと考えがちですが
実は「開き戸」のほうが開口が広いのです。
また、室内で車いす生活、を考えたとき
尺モジュールの開口だと、実際は「引戸」でも「開き戸」でも
開口が足りない可能性が出てきます。
そうなるとメーターモジュールの検討も必要かと思います。
その分、費用もアップしてしまいます・・・
ただ、私としては「かもしれない」ために
限りある予算を使うのはどうなのかなぁと思ってしまうのです。
確かに、この先、歳を重ねるとどうなるのか
不安なことだらけです。
ただ、「現状この状況だから」こうしたいのと
「かもしれないから」こうしたい のでは
ずいぶん違ってくると思うのです。
30年経っても必要じゃなかったら?
それはもったいないのでは?と思ってしまうのです。
30年前にスマホ生活が想像できなかったように
30年後にどうなるのか、誰もわからないと思うのです。
今、ローンのお支払いに困らない予算の中で
今、例えばこの先10年は快適に生活ができる、
その条件に当てはまれば、十分なのかな?と感じるのです。
もし、どうしてもその「家」が都合悪くなった場合
「売ってしまう」という選択肢もありだと思うのです。
その場合、こだわりぬいた家は、逆に売れにくい可能性もあります。
立地や間取りを考えるときは、「今」の希望を優先させてみてはいかがでしょうか?